CASIO fx-5500Lです。
この機種も、Yahoo! Japanなどで検索したとき、日本語で表示される結果が少ないのですね。
この記事を書いているときも、Yahoo! Japanでfx-5500Lと検索すると、開発日和・・・が3番目に掲載されています。
日本ではあまり使われていなかった機種なのでしょうか?
fx-5500Lの特徴として、1095ステップの「数式記憶機能」が挙げられます。
式を記憶させて、繰り返し計算などに威力を発揮する機能のことです。
この数式記憶機能は繰り返し計算などで結構便利だと思います。
数式は複数登録でき、ファイルと取り扱うように呼び出して利用します。
fx-5500Lのマニュアルに出ている例題を解いてみましょう。
例題では以下の表が示され、それぞれのおよびにおいて、およびの値を求めて表を完成させなさい、というものです。
A | B | ||
---|---|---|---|
4.27 | 1.17 | ||
8.17 | 6.48 | ||
6.07 | 9.47 | ||
2.71 | 4.36 | ||
1.98 | 4.36 |
1)まず、およびについて式を記憶させます。
[ALPHA]キーを押しながら数式に必要なアルファベットキーや四則演算キー等を押します。
(※実機の液晶を撮影しましたが、画面に傷が付いていて見難い画像ですがお許しくださいね)
上の写真でとの間に入力した小さな三角マークは、「ここで表示を一度停止する」というものです。
2)次に入力した式を記憶させます。[SHIFT] > [5](CALC)を押し、[F1]キー(f)を押します。
これで式の記憶が終了しました。
3)2)の操作が終わると、下図の画面になります。
表にしたがって数値を入力し、変数として示されたファンクションキーを押下します。
(ここではAを入力したので[F1]を押下します)
上の写真はBの値を入力し[F2]キーを押下した後の画面です。
4)の計算をします。
[F6](CAL)キーを押下し、表示された値が計算結果です。
5)の値を表示させます。
[EXE]キーを押下し、の計算結果を表示させます。
6)次のとの値を入力します。
もう一度[EXE]キーを押下すると、最初の画面に戻りますので次のとを入力します。
1)から6)を繰り返すことによってとの値を順に求めて表を完成させます。
fx-5500Lの便利な機能です。
この機能は実際に現場や実験室でよく使いましたね。