Texas Instruments社の「TI-95 Procalc」という関数電卓です。
この電卓、ネットで情報を調べても、あまり情報が載ってないんですよね。特に、日本語で紹介されたページは殆ど見かけません。日本での販売はされていなかったのでしょうか?
1988年にテキサス・インスツルメンツ社から発売されたもので、関数電卓というよりは「ポケコン」という感じです。
「Procalc」とありますが、Professional Calculatorではなく、「Programmable Calculator」という意味だと思います。
大きさは・・・、非常に大きいですwww。左の写真でも分かると思いますが、写真下に写っているのは、現在Sharpから販売されているポケコン「PC-G850VS」です。このポケコンより大きいwww。これで関数電卓です!
液晶はドットマトリックス(16桁)2段で、PC-G850VSに比べると若干コントラストの面で見難いかな?って思います。
CPUは、Texas InstrumentsのTMC70011(8bit)。オリジナルはTMS7000シリーズ、そのCMOSタイプです。
(クロック周波数がまだ分かりません・・・orz。調べます・・・。)
ROMにHN61256(256kB)、RAMにHM6264ALP-15(Access Time 150ns、28DIP、8192-word x 8-bit High Speed CMOS Static RAM)と共に日立製のチップが使われています。ディスプレイ関連には、HD44780とHD44100が使われています。
これらチップは、「TI-74 Basic」というTexas Instrument社のポケコンにも使われていて、当時は高速だったのでしょうね(今は・・・、まぁまあですww)。
右図はTI-95 Procalcを横から観た写真です。机に置いたときに操作しやすいように若干の傾斜が付いています。大きくて分厚くて、ポケットに入る関数電卓というものには程遠い大きさですね。
見た目はポケコンっぽいが、関数電卓だぞ!と言えるところが、キーボードの作りです。
ぱっと見「QWERTY配列」のキーボードに見えますが、アルファベットは裏キーとなっていて、通常はSINやCOS、LOG等の関数になっています。
この電卓、使ってみると分かりますが、普通に関数電卓として使うよりはプログラミングをして計算を行う電卓と考えたほうが良いみたいです。
このことは、今後の記事でご紹介しようと考えてます。
TI-95 Procalcは、計算に関しては関数電卓よりやり辛く、プログラミングをしての計算ではポケコンより勝る(使い勝手という面で)・・・といった機種だと思います。