最近は、依頼をされる開発言語や他のプログラマの方を考慮して、PHP言語でWEBサイトを構築する機会が多くなっています。
PHP言語は、これまでC/C++やPerlなどでCGIを作成されてきたプログラマにとっては本当に理解がしやすく、すぐに言語の取得が出来るのが魅力です。私もPHP4の頃からでしょうか、プログラム言語を指定されないクライアント様のスクリプトはほぼ100%でPHP言語を採用してきました。
WEBサイトを構築されているプログラマの方々なら常日頃から考えていらっしゃると思いますが、「如何に簡便にWEBサイト全体を構築し、公開後専門家でなくてもWEBサイトをメンテナンスできるものはないのか?」という壁にぶつかります。企業様側の考えも今とは違い、如何に他とは違う独自のデザインやユーザインターフェースで出来るのか、どうすれば訪問されたお客様がアッと驚くサイトになるのか等に重きが置かれ、サイト公開後のメンテナンスやコンテンツ内容に関しては二の次という感じがありました。
その結果、サイト構築に多額の費用がかかり、またサイト公開後もメンテナンス費として年間数十万円の費用が必要となっていました。
この状態が、今で言うITバブルと呼ばれたものであったような気がします。
そんなとき、CMS(Content Management System)と出会いました。
当時は XOOPSをはじめとしてMojaviやMovable Type(有償)などが有名で、色々と取り組んでみたのですが、どれもサイトのデザインはかなり制約されたものであったような記憶があります(今はどうか 分かりませんが・・・)。
その中で、異彩を放っていたのが『Zope』と呼ばれるPython言語で書かれたCMSでした。
Zopeは、Z Object Publishing Environmentの略で、オブジェクト指向ウェブアプリケーションサーバ、もしくはWebアプリケーションフレームワークという位置づけにあります。
Zopeは、インストールした時点では「公開されるWEBサイトとしては、全く何も無い状態」と言っても過言ではありません。下の図はZope構築直後の管理画面です。フレームで区切られたWEBページでは、上部にロゴ、左側にフォルダー構造、右側にフォルダ内のファイル群が示されています。
Zopeは、このブラウザに全てが管理できるように設計されており、ダイナミックなWEBサイトやDBを利用したサイトなども全てこの画面で操作できるようになっています。
Zopeは最新のWEBアプリケーションではありません。これまでに数多くの実績を作り上げてきているシステムです。
このところ「Salesforce.com」をはじめ、クラウドと呼ばれるサービスが注目されています。
私自身、このZopeもまさにクラウドの1つではないかと考えています。
『開発日和・・・』では、Zopeの利用についても出来る限りご紹介したいと考えています。
ご期待ください:-)